最近、物を指し示すときに「やつ」という言葉をあちこちで耳や目にする。実際、私も無意識に使っているかも知れない。
例えば、「そちらの赤いやつ」「○○みたいになってるやつ」「落ち着いて清潔そうに見えるやつ」など…
また、情報番組のアナウンサー(女性)が紹介された商品に「私もそんなやつほしかった…」と発言していたのには驚いた。
この「やつ」という言葉は、イメージ的には、男言葉で、乱暴で汚く、人や物を見下すように感じる。
しかし、辞書を調べてみると。
―目下の者に親愛の意をこめていう語。「弟はいいやつだ」―
という意味もあるようだ。日本語は難しい!
しかし、「やつ」という言葉が一般化しているのも事実だ。そして、方言として昔から使われてきたという経緯もある。
つまり言葉は、生き物で時代とともに変化している。
この「やつ」もマイナスのイメージを感じない人も多いだろう。
使い分けをしている場合もあるようだ。
『もの(物)』には「やつ」を使うが『人』には「やつ」は使わない。
やはり、私も「やつ」を使っているなぁ
注意して使いたいものだ。
【注意】(2014年1月記)掲載記事は、内容がかわっている場合があります。
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